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人間の顔というのは、赤ん坊のときは左右対称ですが、成長するにしたがって、左右非対称になってきます。 そのため大人の顔は、正面から見て完全なシンメトリーであることはまずありません。ただ構造は左右対称になっているため、よく見ないとわからないでしょう。
もし正面から見て、すぐわかるほど非対称だったら、気質・性格上に問題があると思って間違いありません。 小さいときは左右対称なのに、大人になるとなぜ違ってくるのかといえば、人間は顔の筋肉を使って、喜怒哀楽を表現するからです。 つまり顔にはその人の気質・性格、その結果としての人生、あるいは人生が形成した気質・性格というものが集約されているということです。
「男の顔は履歴書」という言葉がありますが、その意味では女の顔も履歴書なのです。 恵まれた環境でいつもニコニコしながら育ってきた女性は、笑顔が魅力的だし、いつも明るい表情をしているものです。苦労の連続で生きてきた女性は、やはりそれが顔に刻まれています。 ただ、顔の表情というのは変化するもので、過去よりも現在おかれた環境、心の状態が最も端的に出てきます。
そして、それは特に横顔、それも左側の横顔にはっきりと表れます。その理由は、左側は右脳が支配しているため、おもに感情面が表れるからです。 左顔がどことなく冷たく見えるとか、暗い、悲しげである、あるいはきついといった心象を受けたら、たぶんその女性は、そのような性格の持ち主であると思って間違いないでしょう。 こういうことは、ある程度身近な女性を観察して、自分なりに研究しておく必要があります。 いままでの人相学は、横顔に関する研究が遅れていましたが、大脳生理学が明らかにした脳の働きを加味すると、横顔の印象はかなりの確率でその人間の性格を物語っています。
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