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女たちが持ちはじめた「こだわり」というものを、一口でいってしまえば、「私はこのような生き方をしているのよ」ということを自分自身ではっきりと自覚しているということです。 たとえば、自分がほしいと思ったものには、どこまでもこだわります。恋愛でも好みの男なら、じっと待ったりせず、自分から積極的にアプローチしていきます。 それを見た別の男が「あの女は男をほしがっている」と口説きにかかっても、好みのタイプでなければ見向きもされません。
それどころか、逆に「女なら誰でもいい」という男は嫌われます。なぜかというと、こだわりがないからです。 その意味で、このところ目だった変化を見せているものにベッドインがあります。 ベッドインについては、男は「一度それを知ってしまえば、女は一生オレからは離れられない」といった見方をしがちですが、必ずしもそうはいえません。 たとえば、男とつき合っても、ベッドインもせず、もっと精神的な恋愛をしたいという女性もふえてきています。 むろん、ベッドインを断固として拒否するというのではなく、ベッドインに「こだわりたくない」ということなのです。 そのかわりに出てきたのが、ベッドインとは正反対の恋愛至上主義です。なぜそういう傾向が出てきたのでしょうか。 それはベッドインも楽しいが、ほかにも楽しいことはいくらでもあるということに気づきはじめたからです。
モノの世界では必需品より嗜好品の時代といわれますが、モノにかぎらず男女の世界でも「必需品としての男」は、もういらなくなってきたのです。
ですから、性的関係のフレンドとか、街を一緒に歩いてくれるだけの男では、女性は満足しません。自分の趣味に合った男、つき合っていて自分を高めてくれるような男を求めているのです。 そのせいでしょうか、最近では仲良く歩いている男女を見ても、その二人の間に肉体関係があるのかないのか、よくわからなくなってきました。 「あんなに親しげだから、きっと他人の関係じゃない」と思うと、そうでもなく、「あんなにさっぱりしているのだからいわゆる男女の仲ではないだろう」と思うと、恋人同士だったりと、外から見ただけではなかなか判断がつかないのです。 デートの約束をするのでも、「明日会おうか」までは昔と変わらないけれど、以前だったら極力二人きりで会おうとしたのに、いまは「じゃあ誰それも呼ぼうよ」と、いとも簡単にグループデートにしてしまいます。新婚旅行にも連れて行く人がいるそうです。 要するに、ベッドインは、それほど重要な価値を持たなくなってきたのです。
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