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男でも女でも、顔だけ見てホレることはまずありません。ひと目ぼれといっても、相手の話す声を聞かずに夢中になることは、絶対にないのです。 それは顔と同じくらい、声質にも好みがあるからです。 昔から性格、性質の不一致で離婚する夫婦は多いのですが、実は性質とは声質のことで、お互い、毎日耳に入る声の響きに耐えられなくなるのです。 音声学的にいうと、背の高い女性ほど声は低く、小柄な女性のほうが高い、といわれています。しかし、声には澄んだ声と濁った声があり、高くても低くても、澄んでいるかぎり、そうイヤなものではありません。
問題は「声質」よりも「声の出し方」です。音節を切らずに早口でしゃべるのか、それともゆっくり短い文章で話すのか、などを最初に注目しましょう。 このとき、どうも話し方が気になるな、と思ったら、相手もそう思っているに違いありません。 昔から相性のよい組み合わせに「東男(あずまおとこ)に京女」、相性の悪い典型に「東女に大阪男」というものがあります。 これを話し方で考えてみると、京女のようなおっとりした話し方と、東男の無骨な話し方は合うということであり、東女のシャキシャキした話し方に大阪男のペラペラしゃべりは合わない、というふうにとらえられます。 しかしこれは「結婚」の場合であって、もっと軽いつき合いではこのかぎりではないようです。 近ごろでは、大阪出身の芸人が東京の女性たちをゲラゲラ笑わせていますが、遊び仲間の場合にはこのペラペラしゃべりこそ、最大の武器となります。
ですから、たんに遊び感覚でつき合う、という目的であれば、下品なしゃべり方でいいのですが、真剣に結婚を考えたいようなタイプの女性であれば、彼女の声の種類に合わせる必要があるということです。 彼女が低い声であれば、努めてゆっくりしゃべりましょう。高めの声の人でも、静かにゆっくり話せば、ある程度低い声になります。 反対に彼女の声が高ければ、早口で話すとよいでしょう。いくぶん軽やかな高音になるはずです。 あるいはまた、彼女の声が小さいのに、こちらがだみ声で大声を張り上げたら、絶対うまくいきません。もっともそんなにむずかしく考えずとも、彼女がどんなタレント・歌手を好きかを知れば、自分と声質が合うかがわかるのです。 一般的にいうと、最近の女性は高い声の男性歌手を好む傾向があり、ときには、女性ではないかと思われるようなタレントや歌手が活躍しています。 これはなぜでしょうか。 一説には、女性の男性化、つまり身長が高くなった女性たちの声が低くなっていく分、男に高音を求めるようになったといわれています。 たしかに、中高年になるほど低音の男に弱いようです。あなたの声質に応じて、ターゲットを決めたほうがいいかもしれません。 なお女性には、大きな声より囁くような小声を喜ぶ習性があり、その点口説くときは、広いレストランより、比較的狭くてほの暗い部屋のほうが、成功する確率は高いものです。 そんなコツも知っておくと、失敗はグン減るでしょう。
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