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日本人、よく大げさに「身命を賭して仕事をする」とか「命を賭けて恋をする」などと言ったりしますが、だいたいは言葉だけがオーバーで行動は伴っていないものです。 とくに男たちにはその傾向があり、職場の上司のなかにも「身命を賭して」などと部下に訓示を垂れている上司をみかけます。これが若い社員にも浸透して、恋愛時にも、「あなたのためだったら、命を捨てても惜しくありません」などとおおげさに愛の言葉を告白する男がいます。
しかし、大げさに言う男ほど実がないと考えるべきで、うっかりその言葉に乗ってしまうから結婚がギャンブルみたいになってしまうのです。 恋愛は自分の思い通りに好きになったり嫌いになったりすればいいでしょうが、結婚となると、違います。 結婚は子供を安心して育てることができるように、相手に経済力がなければダメで、そこにはしっかりした打算がいるのです。そんなことはイヤという女性がいるかもしれませんが、幸福の確率を高めるために損得計算をして、なにが悪いのでしょうか。
この際、計測不能な愛とか恋とか、夢、幸福などという言葉は一切捨てて、計算してみましょう。 甘い言葉は香水と同じで、単に誘い方のテクニックにしてすぎません。 その証拠に、 女性が「愛しているわ」と言えば、相手も「ボクもだよ」と1回だけ言い合って納得する男女はいないでしょう。 必ず、女性が「ホントなの」と疑いの言葉を言えば、相手は真実味を増すように「ホントだとも」と返します。 ところが、「あなたの収入はいくら?」と聞けば、相手は「30万円くらいかな」と言えば、女性はそれ以上それを確かめるようなことはしないでしょう。数字のような計算できるものは、給与支払明細書や領収書を見ればわかるだけに一度で十分なのです。
幸せを具体化するためには、このような数字や条件の積み重ねがないとできません。 たとえば、こういう男がいたとしましょう。 「ボクは、いまの収入は25万ぐらいしかないけれど、必ず一所懸命働いて、将来の生活を楽にするから、結婚してくれないか」 一見すると、野暮ったい男に見えますが、これなら女性の結婚はギャンブルにならないはずです。 ところが若い女性のなかには、こういうまじめ型の男を軽く見る風潮があり、もっとムード溢れる場所で、宝石を女性の指にはめながら、「キミはステキだなあ」と囁くような男を「いい男」と勘違いしているのです。こんな男は、何人もの女性に同じ文句で口説いているのです。 結婚にギャンブル性はまったく必要ありません。その恋愛が遊びならかまいませんが、結婚まで視野に入れたものであるなら、計算可能な条件を考えておくべきでしょう。
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