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会話のルールに、「笑いをとる女」になってはいけないというルールがあります。 ある調査によると、 「モテる、モテない」を分けるポイントはの一つが「オチのない会話ができるか、どうか」だそうです。
私たちは普段、会話するときに、できるだけ面白い話をしようと心がけているものです。 特に社会人としてまともに働いている人ならば、コミュニケーション力の一つとして、「面白い話」が求められています。 そして真面目な人ほど、相手を楽しませようという精神が働きますので、オチのある話を心がけたり、オチのない話をするときにはわざわざ、「オチがなくって悪いんだけど」などと断りを言ったりします。 しかし、男女の会話のシーンでは、このような流れの会話をしてはいけません。 なぜなら、そのスタイルだと、相手と「対話する」のではなく、あなたが話を「披露する」ことになるからです。そして恋の場面であなたに求められるのは、「独演会」ではなくて、「会話する」ことです。 オチをさらって、彼よりも面白い人間であるとアピールする必要などさらさらないのです。 そもそも「面白い女性はモテない」というのは、普遍的な事実です。 思い出してほしいのですが、合コンなどでも盛り上げ役になる女性は、モテていないはずです。みんなの前では人気者ですが、一人の男性には求められません。
たいていの男性は、「ユーモアのある女性は好きだが、ギャグを言う女性は好きではない」のです。 やはり、「面白い女性」はモテないのです。 その理由について、はっきりとはわかっていませんが、こんなふうに言う学者もいます。 「面白い話は、頭のいい人にしかできない。そこで女性が面白い話をすると、男性はその女性が自分より頭のいい人間だと思い、好きになれない」ということのようです。 なるほど男性は、女性に対して「自分より優れていないこと」を求める傾向があると言われます。面白い話は、それを計るリトマス紙なのかもしれません。
頭のよさ云々以外にも、こういう面もあるかもしれません。 面白い話というのは、一部ジョーク以外では、起承転結のある話です。ということはけっこう長い話です。 するとあなたが「面白いけれども長い」話をしようとした場合には、あなた以外の人たちは、話に飽きてしまうかもしれません。二人きりの場合でも同じです。 しかし、あなたは最後まで話をしないと「オチがつかない」と思っていますから、責任感で強引に最後まで話を進めようとするでしょう。するとそれがたとえ面白くても、人が抱くあなたへの印象は、「話が長い人」または「強引な人」になるリスクを負います。あるいは、「面白い話のできる尊敬すべき人・・・でも好きになれない人」というレッテルを貼られるのです。 どんなに面白い話でも、あまり長くなってしまうと、それは大勢の前で受けを狙って話すのはいいけれど、会話にはなっていません。恋人探しにはマイナスになってしまいます。
あなたはいろいろな会合に、独演会をするために、参加しているのではありません。 語り合う場では、いわば「パズルのピースのひとつ」でいることです。 ピースの一つが欠けてもパズルが完成することがないように、それはひとつではあっても、不可欠で、とても重要なひとつです。 あなたはそのワンピースとして、すべてではないけれど不可欠なものであるという意識で会話に参加して、話す分量と内容について、気を配るようにしていましょう。
だから少しでも話しすぎたなと思ったら、 「あなたの場合はどうですか?」とか、 「どう思いますか?」 などと誰かに会話をふるのです。 独りよがりの会話をせず、一緒に「作る」意識でいることです。それこそが出会いの場での会話の大切なマナーでありルールです。
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