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たとえば横断歩道を渡っているとき、信号が黄色に変わるころになると、安全のために彼女の腕を取ることもあるでしょうが、男にとっては危険な目にあわせないという紳士の振る舞いであり、何も不思議なことではありません。たとえ初対面の女性だって絶対に嫌がることもないでしょう。 あるいは、混雑している道を歩くとき、離ればなれにならないように手を握ったとしても彼女は抵抗しないでしょう。
女性には、「理屈のつく行為」とか、「自分のなかでの常識」、あるいは「外部からの刺激」や「恐怖」などによって理性を捨てる瞬間があるようです。 たとえば、花火大会や祭りの見物に誘うだけで、手を握るのは当然の結果になりますが、これなども女性の頭の中では想定内で、女性なら誰しも「一の次は二」、「二の次は三」になるだろうと考えているものです。 それを女性は手を握られれば、次に肩を抱いてくる、次には腰に手を回してくる、次には、キスを求めてくる・・・・。 そこで腰まで手を回されて、いつまでたってもキスに移らなかったらジレてしまい、愛が後退するような錯覚を抱き、そうはさせたくないと理性的な考え方が消えていくのです。
これを増幅させるのがお酒の力であり、雰囲気の魔力なのです。 手を握ったこともないカップルが、お酒を飲んで激しい成人映画を観たとすると、手ぐらい握るのはなんでもないことだったと思い始め、それどころか、簡単にキスぐらいまでは進んでしまうのです。 恋に巧みな男は芸術を語るように見せかけて女性の理性を麻痺させてしまう、という方法をとります。 女性はつねに受身であるため、このような外部からの刺激によって感情が激しくなってしまうことがあるのです。暴風雨の晩にバージンを失ったという女性は数多くいます。凶暴な風という刺激が理性的な自分を失わせてしまうからです。
「怖いわ!」と、なにごとによらず、この言葉を発する女性は誘惑されやすいようですが、自ら凶暴なものへの抵抗感がないことを男に教えているようなものです。 そういう女性は、怖がらせばいいだけで、お化け屋敷でも遊園地の乗り物でも、そこに連れて行っただけで彼女は男にかじりついてくるでしょう。女性はそれを恋の戯れと好意的に受け止めますが、男はそういう気持ちとは限りませんよ。 男が持つ性的な強さも、女性の理性を排除する有力な武器だけに、これを活用すれば、恋愛幻想に酔う女性を誘惑することなど、朝飯前となってしまうでしょう。
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