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恋に限らず、人間は生まれて何かをし始めた瞬間から、後悔がはじまるといわれています。小学校で勉強をはじめたその日から、満点を取れないことを悔いはじめ、高校では、希望した大学に入れず悔い、就職すればその日から、その会社に入ったことを後悔しだすものです。 また、人と話すときでも、あんなことを言わなければよかったと後悔することがよくあるはずです。もし、これらの行為を一切しないとしたら、人間の後悔は百分の1、いや千分の1に減るかもしれません。 恋愛も同じで、その人を愛さなければ苦しみや悲しみ、あるいは後悔など起こりようがなかったのです。しかし、できる人間ほど、なにも行動を起こさなかったことの悔いは大きく、人生の夕暮れどきになって、その後悔は死にたくなるほど深刻になると言われています。 それだけに、よしんば後悔する恋をしたとしても、それはできる人間の証明なのだと、わずかに自分を慰めたほうがよいでしょう。
では、恋における後悔とはなんなんでしょうか?
この後悔は、なぜ、あのときもっと真剣に愛さなかったのか、というものです。 恋愛中は恋人を得た喜びと同時に失いたくない気持ちからその恋人を疑いだします。 とくに女性は愛すれば愛するほど、男が同じ量と質の愛を返してくれるのが当然だと思うだけに、その見返りが少ないと、どうしても愛がおろそかになります。 愛とは無償の行為であるとはいえ、与えた分を与えられたいと思うのは恋人の特性で、そこで疑い悩むうちに、その恋を失うことになってしまうのです。 たとえ浮気な男だとしても、こちらの愛の与え方によっては、その浮気もなくなったのかもしれず、そうだとすれば、よけいに悔いが大きくなります。
この後悔は人間観察眼の欠如です。 これは騙された女性に多いものですが、しかし、若いうちから人間の価値が見抜けるとしたら占い師になれるでしょう。 誰だって、1回ずつの失敗の積み重ねで人間の裏側の顔を知っていくのであって、だから反対にいえば、たった1回の恋愛に賭けるほうが危険性は大きいといわなければなりません。
この後悔は前の二つと違い、一緒になってしまったあと、いま現在どうしようもない後悔の日々を送っているというもので、どちらかといえば、これがもっとも深刻です。 かえって去られたほうが、よほど幸福といえるのではないでしょうか。
この後悔をなくす方法はただひとつ、決断することです。 「どうしようもない」というときは、ただその生活を捨てるしかないのです。 とはいえ、女性の弱点は、決断力の弱さでしょう。ズルズルと現在の生活を続ける人がほとんどで、決断できる人は10人に1人ぐらいしかいません。あなたはその一人になれるでしょうか?
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